小室和之　Kazuyuki Komuro

　1952年、神奈川県生まれ。湘南で育ち、小さい頃から映画音楽やイージーリスニングに触れ、中学時代にエレキ・ギターで"ベンチャーズ"のナンバーを弾き始めたことから本格的にバンド活動へとのめり込む。"ビーチ・ボーイズ"やポール・モーリアの音楽も愛する一方で、第1回「ライトミュージックコンテスト」湘南地区で優勝し、その後高校時代の友人達と共にデモ・テープ作りを開始し1975年に"アニマル・クラッカー"を結成、後にこれが"ブルーベリー・ジャム"となり、1978年にキティからシングル「きまぐれなつむじ風」でデビュー。同年にシングル「夢」「雨のピリオド」をリリース後、1979年に1stアルバム『ブルーベリー・ジャム』をリリースするが、Voが交通事故に遭ったこともあり1980年に解散。その後"ブルーベリー・ジャム"時代のメンバーと共に"セイル・アウェイ"を結成し、ワーナー・パイオニアから1981年5月にシングル「Sail Away」でデビュー。1981年7月には2ndシングル「パジャマを着た天使」（TBSテレビ「世界の子供たち」のテーマ曲／この曲で東京音楽祭にも出場）を、1982年2月には3rdシングル「もう一度抱きしめたい」を発表後、1982年3月に1stアルバム『SWEET SWEAT』をリリース。"ブルーベリー・ジャム"時代から一貫して拘ってきたハーモニーの美しさ、特にブライアン・ウィルソン譲りの優れた美しいコーラスは、注目を集めることに。その後、学生時代から親交のあった杉真理と再び巡り会い、杉真理のライヴやレコーディングに"セイル・アウェイ"として参加、それがその後に"BOX"の結成へと繋がっていく。
　またそれと並行して、1983年にはデビューしたばかりの"TUBE"のコーラスを担当、1984年には難波弘之率いる"Sense of Wonder"にベース＆Voで加入する一方、NHK教育テレビの『ベストサウンズ』にレギュラー出演、さらに財津和夫、TUBE、島田歌穂、EBIなどのライヴでも活躍。1995年には画家の井上直久の画集『イバラード博物史』のイメージ・アルバム（徳間ジャパン）をリリース、また松尾清憲のアルバムの共同プロデュースや、"松尾清憲 "Velvet Tea Sets"のリーダーとして、さらに井上直久の『イバラード時間」DVD/CD（スタジオ・ジブリ）で音楽を担当する一方、ボイス・トレーニング教室を主宰して後進の指導にあたるなど、精力的に活動中。

このサイト開設当時“小室和幸”で活動しておりましたが、現在は“和之”としております。一部改名が反映されていない箇所があることをお詫び申し上げます。