松尾清憲　Kiyonori Matsuo

　1951年福岡県生まれ。九州大学工学部合成化学科を卒業後、ポップ・グループ"シネマ"を結成し、リーダーとして活躍し、1980年4月にCBS・ソニーからシングル「グッバイ ハートブレイク」でデビュー。1981年2月には鈴木慶一プロデュースによる1stアルバム『MOTION PICTURE』をリリース。鈴木左衛子（さえ子）、一色進らを擁したシネマは、当時としては最先端を行くブリティッシュ・ポップやニュー・ウェイヴ的な手法で人気を集めたが、前出のものも含め、アルバム1枚、シングル3枚を残して1981年9月に惜しまれつつ解散。その後ソングライターとしての活動を開始し、現在までに杏里、中川勝彦、中村あゆみ、田原俊彦、甲斐バンド、おニャン子クラブ、原田知世等に多数の作品を提供。さらに1984年、ポリドールよりシングル「愛しのロージー」でソロとして再デビューし、1985年4月に傑作1stアルバム『SIDE EFFECTS [恋の副作用]』と全編サンフランシスコ・ロケによるビデオ『SIDE EFFECTS VIDEO』を、1985年11月には2ndアルバム『Help! Help! Help!』を、1987年3月には3rdアルバム『NO THANK YOU』を発表。またシングルも計6枚（12inch含む）リリースする。
　その後は作家として、鈴木雅之のヒット曲「恋人」をはじめ、鈴木聖美、須藤薫、いいとも青年隊、池田聡、長山洋子、光GENJI、欧陽菲菲、河合その子、ribbon、飯田圭織、久宝留理子、稲垣潤一、キングトーンズなど多くの曲提供を続けながら、"BOX"や&"ピカデリーサーカス"としても活躍。さらに2000年には久々のソロ・アルバム『BRAIN PARK』『Passion Glory』（共にSTRANGE DAYS）を、2002年には『Hello Shakespeare』（STRANGE DAYS）を、2004年には『SPIN』（オーマガトキ/STRANGE DAYS）とBOX SET『STRANGE YEARS』（STRANGE DAYS）を、2007年には『松尾清憲の肖像 - ロマンの三原色』（ユニバーサル/STRANGE DAYS）を発表、ライヴも含めてソロ活動を再び活発に行う一方、"シネマ"を再結成し、2006年には未発表曲満載の『シネマ ゴールデン☆ベスト』を、さらに2007年にはニュー・アルバム『CINEMA RETURNS』のリリースやライヴを行い、シーンを驚かせた。この他にも"松尾清憲＆パリテキサス"やサエキけんぞうとのジョイントなど、精力的に活動中。2010年5月22日には、イラストレーターの本 秀康とのコラボ企画によるCDムック『チョコレート・ラヴ』を発表し、大きな話題となった。